【2014 参加者の声】 笠原 小百合 Kasahara Sayuri
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参加者・落札者の声
「作品として写真を買う」という概念が日本にはやはりまだ根付いていない。だからこそ、写真作品売買を目的とした「フォトニコ」に参加出来て良かったです。
正直に話してしまうと、わたしはこの「フォトニコ」に対して、「売れなくてもいいから、たくさんの人に知って貰う機会」という姿勢で挑みました。そういう意図で展示を考えたし、価格設定もしました。
それは成功したと思いますし、色々な方と繋がるきっかけになり、自分にとってはとても実り多き体験となりました。
しかし、このフォトニコが、わたしの活動の実りになったからといって、何になるというでしょう。展示したからには、作品を御覧下さった受け手側にも何かを得て貰いたい。そう思うのが、写真家、作家というものではないでしょうか。そして、その何かが形としてはっきり見えるのが「作品売買」なのではないか、と思います。
「売るために写真やってるわけじゃない」という参加者の声も聞きましたが、「欲しい」と思わせる、「買いたい」「手元に置いておきたい」と思わせるだけの力のある作品ならば、必然的に売れていくのではないでしょうか。
わたしの場合、作品形態が少し特殊なので写真の展示販売には向いていないと、フォトニコに参加してそれは確信しました。だけど、方法を変えれば作品を買って貰えるかもしれない、という新たな可能性も見えてきました。
そしてそのためには、日頃からの地道な活動がモノを言うのだと思います。突然目の前に現れた、知らない人の展示作品を買うかと言えば、それはほぼないことで。やはり、名前を少しでも知って貰えていること。普段の活動がWEB等で気軽に見れる場所を持っていること。など、自分なりの事前告知といいますか、日頃のセルフプロデュースが何より重要だと感じました。
売れたいから自分の作風を、作品を変えるのではなく、自分を貫き通しても買って貰えるように、考えて考えて、努力すればいいだけのお話。今回のわたしの作品には、それが全然足りなかったように思います。反省です。
もし来年またフォトニコが開催されるとしたら、今度はしっかりと戦略を立てて挑みたいと思います。それまでに一年間、死に物狂いで写真と向き合っていきたいです。
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