【海外写真コンペ情報 vol.7】International Photography Awards(IPA)について
公開日:
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最終更新日:2017/04/18
作品制作のヒント
PX3とIPAはどうやら根っこが一緒なので、PX3の次のテーマとしてInternational Photography Awards(IPA)を取り上げたいと思います。
PX3のコンセプト
前に紹介したPX3はABOUT Px3によると、「写真文化の評価を促進すること」と「世界中から新しい才能を発掘し、その写真家たちをパリの芸術分野のコミュニティに紹介する」と書かれていますが明確に「パリ」と書いているあたり、ヨーロッパ圏向けのコンセプトなのだとわかります。
“The “Prix de la Photographie, Paris” (Px3) strives to promote the appreciation of photography, to discover emerging talent, and to introduce photographers from around the world to the artistic community of Paris.”
IPAのコンセプト
一方でIPAの紹介文で言っていることは、PX3とだいたい一緒です。「新しい才能を見つけること」「写真文化の評価を促進すること」みたいな。
IPAはどこのエリアとか書いていないのですが、後ほど紹介するthe LUCIE AWARDSにつながってくるので、これはニューヨークであると言えます。
“ABOUT INTERNATIONAL PHOTOGRAPHY AWARDS OUR MISSION: TO SALUTE THE ACHIEVEMENTS OF THE WORLD’S FINEST PHOTOGRAPHERS, TO DISCOVER NEW AND EMERGING TALENT, AND TO PROMOTE THE APPRECIATION OF PHOTOGRAPHY.
The International Photography Awards conducts an annual competition for professional, non-professional, and student photographers on a global scale, creating one of the most ambitious and comprehensive competitions in the photography world today.”
PX3とIPAどちらに応募する?
どっちに出すかは、審査員とか自分の求める方向性で選択すると良いと思います。アメリカっぽいよね、とかフランス人とか好きそうだよねとかそういう”ノリ”で良いような気もしますし、そもそも日本人としての文化気質が僕らには絶対なにかしら影響するわけですから、今はそれほどどっちむきとか考えずに自分自身が自信を持てる写真を出せば良いと思います。
強いていえば、「その年のコンペ応募開始から5年以内に制作されたもの」という条件が要綱にサラッと書かれているので(そういえばPX3にも)時期的なものは注意が必要かもしれません。
それ以外はPX3に出したものをIPAに出しても、あるいは別のコンペで賞をとっていたとしてもIPAはOKと書かれているので、審査員がそれぞれ別ですし両方に出してみるのもいいかもしれません。
画像引用(上3点):IPA2014 Honorable Mention(Pro)
書いたのはこの人:本多 俊一
1981年愛知県生まれ。グラフィックデザイナー/フォトグラファー。
ブログ:本多俊一の周辺考察
- 御苗場vol.14 Scott Gray レビュアー賞ノミネート
- 海外フォトコンペPX3:Honorable Mention
- 展示:RICOH A.W.Pにてグループ展 など
フォトニコ・ファイナル
展示するとともに、買ってみる・買ってもらうがどんな行為か経験してみること。締切を設定して制作すること。同じ方向性を向く仲間ができること。フォトニコに参加することで見いだせることは数多くあると考えています。継続して参加して頂いている方、過去に参加したことのある方、いつか参加しようと思っていた方、ぜひ今年もご検討よろしくお願いいたします!
パリフォト・サテライト展示 -nico-
フォトニコ延長企画として フランス展示(11月)も併せてご検討ください。
スマホ用
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